生録Nostalgic Nature 2015年5月号
- 桐原冬夜
- 2015年5月29日
- 読了時間: 5分
※この日の森のささやきを3D立体録音にてお聴き頂けます。
ご購入は下記ネットショップへお申し込みください。
いずれも桐原冬夜ナレーション有り/無しの2枚組になります。
お問い合わせは、nostalgicnature{☆}kaerublue.comへお問い合わせください。({☆}は@に変更してメッセージをお送りください。)
5月になると急に軽井沢の森は饒舌になります。森の奥からたくさんの鳥たちの声が聞こえてきますが、まずははやる気持ちを抑えて湯川のカルガモをパチリ。
最近、海外で撮影された「ボートが空中に浮いているような写真」が話題になりましたが、このカルガモも目を細めてみると浮かんでいるように見えますよ。

カワガラスの親子もいました。巣立ちしたばかりなのでしょうか、羽をふるわせてエサをねだっています。でも、親鳥はエサをあげないんですね。独り立ちさせるために教育しているのでしょうか?

お。アズマヒキガエル登場。のそりのそりと歩いているのですが、なんだかいつもより歩調が速いような。

この日は5月なのに夏のような日差し。アスファルトの路面温度はかなり高いでしょうに、ぺたぺた歩いていきます。
目指すは、やっぱり「あの娘のところ」でしょうね。

車にひかれてしまわないように一緒に歩いてあげました。そしてついに、目的の池に到着。急に動きが機敏になります。

それを待ち受けるライバルたち。蛙合戦の始まりです。

それにしても新緑が綺麗。きみどりいろ、って、しんりょくいろに名前をかえてよいのでは?と思ってしまいます。

逆光だと更に綺麗。木々の喜びの歌が聞こえてきそうですよね。

ワサビの花が咲いています。

目覚めたクサソテツ。シダ類は太古の昔、他に先駆けて海から陸に上がったといいます。森の中にいてこのクサソテツを見ていると、原始の地球の景色はこんなだったのかなあと考えてしまいます。

そんなことを考えているから、クサソテツの芽の先がアンモナイトに見えて仕方が無い(笑)

マムシグサ?だと思いますがどうでしょう。一瞬タケノコかと思いました。

野鳥の森のアカゲラ休憩所近くにあるバードボックスで巣作りをしているシジュウカラを発見!このシジュウカラですが、全く人間を恐れず、というよりも全く目に入っていない様子で、すぐそばにたっていてもひっきりなしに巣の材料を運んできます。

その様子を観察していたら、どうやら地面の枯れたマツの葉を巣材にするようで、引き抜こうとしています。
脚を踏ん張って、、、

エイヤッ。こんな格好のシジュウカラは始めてみました。こんなに踏ん張れるんですねー。

さて、この場所。4月号のブログにも同じ個所の写真があります(よろしかったらご確認ください)。ひと月前は残雪に覆われていたのに、信じられないくらいの変わりようです。森の底力を感じます。

この日はカメラマン付きでの収録です。この時はですね、あそこに何がいた、あっちはなんだかんだ、と、そう。まず森をロケハンしたんですね。そして、ここぞという場所で収録をするのです。

どんぐり池です。ヤマアカガエルは鳴いていませんでしたがオタマジャクシがいました。たぶんヤマアカガエルが早春に産みつけた卵から孵ったオタマジャクシだと思います。

アトリです。単独です。なぜ単独なんていちいちことわるのかと言うと、アトリという名前の由来は「集まる鳥」→「アツマルトリ」→「アットリ」→「アトリ」となったと本で読んだからです。確かに、群れでの行動が目につく鳥ですが、ひょっとしたら繁殖時期はバラバラに行動するのかな?

おわっと、オオルリだ!

少し離れた所から、すうっと僕の方へやってきて、水浴びする姿を見せてくれました。

水浴びするオオルリの写真なんて、かなりレアなんじゃないかとほくそ笑んでます。

うひゃひゃひゃ!クロツグミまで!僕はこの日まで生のクロツグミを見たことは有りませんでしたので大興奮でした。おまけに鳴いてくれたのです!

水浴びにやって来たコガラ。モヒカンとヒゲ(みたいに見える)が特徴的で、なんだか強そうですがわりと小柄な鳥です。コガラだけに。ふふ

ヤブサメも初めて見たんです。しかもさえずる姿を見せてくれたんです。かわいいでしょ?チリリリリリと鈴のように鳴きます。

ヤブサメも水浴びタイム。よく見ると顔に水滴が付いているのがわかりますよね。

キビタキ。ウグイスのように鳴いたり、ツクツクボウシのように鳴いたり、芸達者な鳥です。そういえば、ヒバリも同じように芸達者だそうで、聴いた音を真似するんだそうです。だから車の騒音が多いような場所のヒバリは、その複雑な鳴き声の中に(騒音のような)濁った声が混ざると聞いたことがあります。キビタキもやっぱり聴いた音をまねるのかな。

オオルリのメスです。シックな装いにつぶらな瞳。淑女という感じですね。

野鳥の森に夜が訪れて。森のささやきの収録に熱中しすぎて、あたりが暗くなってきたことに気付かずにいたんです。森は好きだけれど、夜はやっぱり少しコワイ。足早に帰りました。

※この日の森のささやきを3D立体録音にてお聴き頂けます。
ご購入は下記ネットショップへお申し込みください。
いずれも桐原冬夜ナレーション有り/無しの2枚組になります。
お問い合わせは、nostalgicnature{☆}kaerublue.comへお問い合わせください。({☆}は@に変更してメッセージをお送りください。)
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