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生録ノスタルジックネイチャー 3月号(野鳥の森篇 最終号)

  • 桐原澄子(すなるちゃん)
  • 2016年4月9日
  • 読了時間: 7分

※この日の森のささやきを3D立体録音にてお聴き頂けます。

ご購入は下記ネットショップへお申し込みください。

いずれも桐原冬夜ナレーション有り/無しの2枚組になります。

軽井沢の野鳥の森の春は、ヤマアカガエルの合唱と産卵で始まります。

昨年の4月から始めた生録ノスタルジックネイチャー。

この3月号は、野鳥の森の音を聴き、そして沢山の発見に感動した1年間の一区切りとなります。

まだまだ会いたかった生き物などもいますが、昨年聴くことのできなかったヤマアカガエルの声を収録することを

目標にほぼ毎日森に通った冬夜さん。

暖かくなったと思えば、また冬に逆戻り…。三寒四温を繰り返しながらも確実に季節は春に向かい、ついに初めて聴くヤマアカガエルの美しい歌声に感動しました。

3月のはじめ、森は2月に積もった雪は残っているものの、雪どけは樹の根元から始まっていました。

どんぐり池は雪の中。し~んとしています。

「こんなに寒くちゃヤマアカガエルはまだ鳴かないよな?」と言いながらも冬夜さんは池のほとりに陣取りました。

池の底でじっとしているヤマアカガエルを見つけました。鳴きそうにないなぁ。。。

浅間山の雪も融けてきているようですが、まだまだ春は遠そうです。

森の広場で、コゲラ。珍しく横顔が撮れました。

こちらはコガラです。

赤い鳥は冬鳥のベニマシコ。もう旅立ってしまったと思っていましたが会えました。

キツツキの穴?

そして、ちょっと体の向きをかえた時でした。なんとフクロウが飛んで来たのです。

この日は曇っていて、カメラマンはずっと写真を撮るのに苦労していました。でも、曇っていたから昼間でもフクロウに会えたのだと思います。しかも、羽音を立てずに飛んで来た‼ それは知っていたことですが、その瞬間にフクロウの方を向いた偶然…。なんとも嬉しかったです。

だって、飛んで来てくれなければ、樹と同じ色で見つけられません。

昨年の5月号のCDに入っている声の主は、この立派なフクロウさんなのでしょうか?夏の夕方にも何度か声を聴きましたが、姿を見たのは初めてでした。しかも、カメラマンが写真を撮ってくれて、大感激です。

それにしても眠そうですが…。

あの場所。ちょっと階段が見えています。

森を一周して夕方。雨が降って来る直前に誰かの視線を感じました。カモシカ‼ この森では初対面でした。

じっとして私達を見ています。雨が降り出すと行ってしまいました。若そうなカモシカでした。

ベニマシコにフクロウ、そしてカモシカ。今日はなんてラッキーな日でしょう。

ドングリ池で寒さをこらえてじっとしていた冬夜さん。残念ながらこの日はヤマアカガエルは鳴きませんでした。

でも、冬夜さんが座っていた所の上をあのフクロウさんが通ったそうです。

・・・・・・・・

1週間後、また森に行きました。その間も冬夜さんはヤマアカガエルの声を収録するべく、毎日森に通っていました。

でも、まだ鳴いてくれません。

車を降りて一番に会ったのは、ふかふかの真っ白エナガ。

まるで平均台の上を歩いているようだ…と思ったら

ビョ~ン‼

(あとで写真を見た時にこのビヨ~ンのポーズがおかしくて笑ってしまいました)

そして近くの枝に着地。何見てるの?

エナガの写真からはわかりませんが、森はこ~んな雪の中でした。また雪が沢山降って積もってしまいました。

実は先週は暖かい日もあって、冬夜さんはヤマアカガエルが鳴いているのをドングリ池の手前で初めて聴いたのです。うれしくて、さあ収録しようと池に近づくと、警戒心の強いカエル達は黙ってしまい、待っていても、夜にもう一度行ってみても鳴いてくれませんでした。

そのあと再び冬に逆戻りのこの大雪となってしまいました。この頃の冬夜さんは、天気予報を調べては一喜一憂。

あとで聞いたら、自分がパーソナリティーを務めているラジオ(FM軽井沢 「夕暮れの軽井沢ブレンド」 月~金 17:00~18:00)の天気情報のコーナーでは、天気予報を読みながら盛り上がったりへこんだりしてたそうです(笑)

歩くのも大変な雪でしたが、冬夜さんはドングリ池に向かって歩き始めました。

私は冬夜さんとは、逆の方に歩き始めました。

気になる樹の近くを通ろうとした時、小瀬林道から小川の方へ何かが飛んで行くのが見えました。

ルリビタキ‼ 

ついに会いたかったこの鳥に会えました。でも動きが速い、天気が悪いなど、全然カメラに収める事が出来ません。絶対写真を撮りた~い。ここでしばらく粘ることにしました。

何か来た‼ と思ったらゴジュウカラでした。2月にルリビタキだと思ってゴジュウカラを撮っていたので、今回は間違えないぞ‼

やっとルリビタキ‼ 枝の陰になってしまいましたが、綺麗な青い尾が写っていました。

ルリビタキを待っている時、盛んに樹の根元で餌を探していたのは、このシジュウカラでした。

よく見ると長い尾がないのです。何年か前、家の庭にもこのシジュウカラの様に尾の無い子が来ていました。

どうして尾がないのでしょう?猛禽類に襲われでもしたのでしょうか?

この子は違うシジュウカラ。隠れているけど長い尾がありました。

もう一度ルリビタキ。幸せの青い鳥です。もしかしたらさっきの子は♀でこの子は♂でしょうか?

飛んで来て目の前に止まってじっとこちらを見ているのはコゲラです。コゲラといえば枝ををくちばしで叩きながら忙しく移動しているのものと思っていたので、ちょっとびっくりでした。

小瀬林道雪景色の中を一人進みます。

ヤマガラがいました。普段は「ニーニー」と鳴いているヤマガラですが、春は「ツーピピ、ツーピピ、ツーピピ」と鳴いていることがあり、やはり雪があっても春の訪れを告げてくれているのですね。

少し陽が差してきて、宿り木の所にヒヨドリがいました。ヒレンジャク、キレンジャクには会えなくて残念でした。

これは、ピッキオさんが樹にかけているムササビくんの新しいお家。

新しいお家へのお引越しを考えてる(?)ムササビ君。

雪の上の種。

これも種?それとも実でしょうか?

一人で歩くのがちょっと怖いくらい雪が積もっている森を進みました。

し~んとしていて音がしません。

水分の多い雪なので2月の時の様に動物の足跡もわかりません。

小さい赤い実の先に重たい雪。

キノコがいっぱい。

あの場所は再び雪の中です。

今まで気が付きませんでしたが、あの場所の近くの樹にキクラゲ?

浅間山も見えません。

広場の雪。

なんにもいなくて、誰にも会えませんでした。

ドングリ池も雪の中・・・。ヤマアカガエル達はまた冬眠しちゃう?

やはりこの寒さではヤマアカガエルは鳴きませんでした。冬夜さん、がっかり…。

来週は暖かくなるだろうから、きっと鳴いてくれると期待して、この日は帰りました。

・・・・・・・・

そして、ついにその日がやって来ました。

晴れて気温は高く暖かいですが、池の周りは雪がいっぱい。

それでも、なんともいい声のヤマアカガエルの大合唱が冬夜さんの耳に届きました。

水面から顔を出しているカエルちゃん。冬夜さんを警戒中。大丈夫、冬夜さんは獣じゃないよ~。 食べないよ~。

・・・・・・・・

大雪の中を歩いてから、1週間後、またまた森を訪れました。

暖かい日が続いて、すっかり春の森です。歩くと暑いくらいの気温でした。

雪は所々にしか残っていましたせん。こんなに融けるなんて、太陽の力は偉大です。

もうすぐドングリ池。

ヤマアカガエルは鳴いてはいませんでしたが、

いました。いました。

そ~っと近づいて…脚も映っています。

痩せていました。

こちらは別のカエル。池の中には数匹のカエルがいました。

カエルの写真を撮っていたら、冬夜さんが「ノスリだ~‼」と叫びました。

池のすぐ近くの樹に止まっていて飛び立ちました。カエルを狙っていたのです。

池の上を何周かしましたが、諦めて遠くへ飛んで行きました。

池のほとりにはいくつもの卵の塊がありました。♂が鳴いて♀を呼び、産卵が行われたんですね。

初めて見るヤマアカガエルの卵。いったい何匹のオタマジャクシちゃんが生まれるのだろう。

浅間山。1年間ありがとう。

広場にはシジュウカラのペア。もうすぐ子育てに忙しくなるのでしょう。

アカゲラにも会えました。

あの場所。

誰かが落としたクルミの殻も、

雪が融ければ、見つけるのが大変です。

樹の根元にうきうきするような緑色。

キセキレイも

もちろんペアになっていました。

1年間の森での出来事を話しながら冬夜さんと森を一周して、小瀬林道へ。

たくさんの出会い、たくさんの発見を与えてくれた森に感謝!です。

ありがとう! 軽井沢野鳥の森!!

※この日の森のささやきを3D立体録音にてお聴き頂けます。

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いずれも桐原冬夜ナレーション有り/無しの2枚組になります。


 
 
 

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