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軽井沢野鳥の森の一年を振り返って

  • 桐原冬夜
  • 2016年4月10日
  • 読了時間: 3分

2015年4月からはじまった「野鳥の森篇」は、2016年3月で一旦終了しました。

野鳥の森のささやきを一年追い続けて、たくさんの事を知りました。たくさんの気付きがありました。

それは、

「人間の声、人間の作りだす音がいちばん大きい」ということ。

森の中にいて野鳥たちのさえずりや風の音にうっとりしていると、バイクや車の排気音がそれをかき消すのです。

上空を飛ぶ飛行機の音にも悩まされました。

ところが、そのような大きな音がすると、鳥たちも盛んにさえずるのです。

-まるでその音に負けまいとするかのように。

これは全く僕個人の考えではありますが、鳴き声がよく通るのは強いオスの象徴で、だからつまり大きい音には対抗心むき出しでさえずるのではないか、と。

ヒバリなどは街の騒音を鳴き声のフレーズに組み込むことがあると聞いたことがあります。

「大きい音」=「強い」 だからそれをまねてメスへのアピールにするのではないか。

人間による生態系の破壊が取り沙汰されて久しい。木を切り倒すとか山を崩すとか。でもそれ以前に人間の生活音でさえ問題なのです。

鳴き声が変わってしまうということが、その種の保存にどのような影響をもたらしてしまうのだろうか。

まあ、そんなことを言うと人間そのものを否定してしまうことになるのでこれ以上は控えますが、でも、僕らはやはりもう一度考えてみた方がいい。

-自然と共存するということを。

僕らは決して生態系の頂点にいるのではない。鳥や森がなければ水だって無くなる。そうしたら生きてはいけないでしょう?

守ろう、とは言いませんが、せめて静かにしてあげましょうよ。

・・・

少しクールダウンしましょう。

野鳥の森は豊かでした。

絶滅危惧種とされるアオバトやサンショウクイ、カモシカにもあいました。

鹿の遠吠えも聞きましたし、ツキノワグマとばったり出くわしたりもしました。

残雪の中で鳴くヤマアカガエルの声を聴いた時は涙も流しました。

とてもとても、楽しい一年でした。

4月からは千ヶ滝周辺をまわろうと思います。

新しい出会いが必ずあるはずです。

いつまでこのシリーズを続けられるかはわかりませんが、とにかく力の続く限り森の音を記録していきます。

そして恐らく、再びこの野鳥の森へ戻ることもあると思います。

何故ならここが僕らのスタートだったから。

ありがとう野鳥の森!

最後にスタッフを紹介させていただきます。

このシリーズは家族でやっているのです。

まず、澄子。家族からはすなるちゃんと呼ばれています。写真とブログを担当しています。

桐原澄子(=すなるちゃん)

そして、柊冴(しゅうご)。写真担当です。

柊冴

最後に僕。

冬夜

いろいろと自信が無いので後ろ向きです(笑)

僕らの活動を支えてくださったたくさんの皆様にこの場をお借りしてお礼申し上げます。

これからもよろしくお願いします!

桐原冬夜


 
 
 

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